ライバルは天才不良少年
「高校で初めて凛と一緒のクラスになれたんだもん!抱きついちゃうくらい嬉しいよっ!!」
とびっきりの笑顔で言う椎夏。
あ~、もうっ!
こんなこと言うなんて本当に・・・・・・、
「可愛い!椎夏、大好き!!」
私も椎夏に抱きついた。
私と椎夏は家が近所で、小さい頃から一緒にいた。
所謂、幼馴染ってやつ。
高校も同じ所に来たんだけど、一、二年の頃は同じクラスになれなくて。
椎夏がいつも、「凛と一緒のクラスになりたい~。」って嘆いてた。
たまに、「生徒会長の権限使って何とかならないの?」なんて、無茶なことも言ってたっけ(笑)。
もちろん、私も椎夏と同じクラスになりたかった。
だから、スッゴク嬉しい!!
なんて思ったのもつかの間。
「あれ~?遙貴がいない。」