ライバルは天才不良少年




「ハァ、最悪。」

「まぁまぁ、落ち着いて。」



いや、落ち着いてはいるよ?

でもね、高校最後の一年をアイツと同じクラスで過ごすなんて・・・・・・、

考えただけでも気分が落ち込むよ。

最悪だ・・・・・・。



「ハァ・・・・・・。」

「もうっ、凛ってば今日三回目のため息だよ?ため息は幸せが逃げてっちゃうんだからね!?」



幸せかぁ。


って、あれ?

三回目?



「椎夏。」

「ん?」

「三回目って?」

「だって凛、体育館でもため息吐いてたでしょ?」



体育館?

・・・・・・あぁ!あれか!




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