空の姫と海の王子
「出たっナナの毒舌〜」
「ナナの毒舌は照れ隠しなんだよ」
「そっか〜」
「……煩いわね。ミウ、キラに余計な事言わないでちょうだい。煩いから」
ナナは溜め息をついて
隣に座る二人を見た
肩までの黒髪に黒い瞳の少女──ミウ
短い金髪に金の瞳の少年──キラ
ミウは闇を司る闇神
キラは光を司る光神だ
光・闇・雷・氷・水・地・風・火・気
全部で九人いる神々だが
数ヶ月前のある事件により
その数は七人になっていた
ナナとリクもまた神の一人
ナナは大気を司る気神
リクは火を司る炎神だ
圧倒的な強さを誇る
神々の存在理由
それは世界の安定と、もうひとつ
世界を繋ぐ唯一無二の存在
¨空¨と¨海¨を守ること
そのために、神々は死んでも
すぐに転生し空と海を守る
その筈だった
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