空の姫と海の王子


「てゆか……マジ痛ッたぁー……たんこぶ出来たらどうしてくれんのよ!!」

「知るか。こんな所で寝てるお前が悪い」

「はあぁぁああッ!?ワケわかんない!それが命の恩人に対する態度な訳ぇッ!?」


また怒鳴った
なんだこいつ、うるせえ

よく朝からこんな叫べるな

相手にするのも面倒だ


深い溜め息をついて
ベッドから降りた


「うわ」

「ちょ、馬鹿ッ!」


が、バランスを崩して倒れかけた

危ない所で支えられて
なんとか倒れないですんだ


何でかわかんねえけど
足に力が入らない

何だ?体がおかしい


「無理すんな!体調悪いならもうちょいベッド貸してあげるから!」


そう言われてベッドに座った

俺は両手を見つめたまま
しばらく動かないでいた


手を動かした感じも違う
何なんだ?


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