空の姫と海の王子


優と由紀の心情等考えず
蘭と玲はニコニコと二人を見上げた

何故か背筋がゾッとする


「……で、本題はー」

「陸をあたし達¨EARTH¨のー」

「「仲間にした「しません」


優がにっこりと微笑んで
しかし冷たい声でいい放つと
玲と蘭と陸は顔を見合わせて


「「「わわわわわわ」」」


耳をパタパタと叩きながら
目の前の現実を拒絶した

そんなのは気にせずに
優は淡々と言葉を続ける


「能力の使えない能力者を戦いに巻き込むよりも」

「「「わわわわわわわ」」」

「学園で保護してもらって能力の覚醒を急ぐ方が彼は安全です」

「「「わわわわわわわ」」」

「何より奈々と、さらに彼を守りながら¨SUN¨と戦うのはこちらにとっても不利ですし」

「「「わわわわわわわ」」」

「………いい加減斬りますよ?」


優は微笑みながらジュエルが変化した
日本刀を抜くが目が笑っていない

三人はサッと青ざめ
すぐに玲と蘭は頷き合った


「短い間だったけど楽しかった」

「学園でも頑張ってね」

「あっさり見捨てるなよ馬鹿ガキぃぃぃ!!!」


優と由紀側に移動して
ヒラヒラと手を振る裏切り者に
陸は思わず怒鳴った


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