空の姫と海の王子


ハルの肩に顔をうずめて
カイトはギュッと抱き締める

真っ赤になりながら
ただ抱き締められてるハル
心臓は爆発寸前だ


「……さっき邪魔したから」

「へ?」

「ハルのせいで夢の続き見られなかったから」


そこまで言うと
そのままハルを押し倒して
悪戯な笑みを浮かべた


「現実で続き、やろうぜ?」

「はあっ!?ちょ、まだ朝……っ!」


噛み付くような激しいキスに
ハルは呼吸が出来ないでいた

ようやく離されたカイトの唇
必死に肩で呼吸するハルの姿に
カイトはまた溜め息をついた


少し乱れた寝間着に
中途半端に開いた唇
潤んだ瞳で睨むハル


……誘ってんの?

他の奴にそんな顔見せたら
俺、ハルを壊すかもしれねえな


「ば……ばかばかばかーっ!!カイトのどあほーっ!!」


真っ赤なハルは思い切り叫ぶと
掛け布団を引っ張って潜る

カイトは小さく笑うと布団に入り
ふてくされるハルの頭を撫でた


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