空の姫と海の王子


ま、また喋らしてもらえなかった……

じゃなくて、えっと、えっと


「なん「なんで蓮がここにいる、お前には任務があっただろう」

「だか「あんな簡単な任務なんて5分あれば終わるに決まってるじゃーん。それより、話を逸らさないでよね」

「ちょっ「お前には後で話そうと思ってたからな」


春の声を遮りながら淡々と会話する蓮と葵は
春の体が怒りで震えているのに気付いていない


「いい加減に」とにかく、その子がパートナーだなんていきなり言われても認められないなあ」

「……だか「認める、認めないの問題じゃない。もう決まった事だ」


震える体にパチパチと青い火花が纏い出し
食堂にいたメンバーが明らかに動揺する

しかし、二人は気付かない


ぷちん、と何かが切れる音がした後に
大きな雷鳴が響き二人はやっと会話を止め


「………は、春?」

「…………やば」


顔から血の気が引いていく二人に
春はにっこりと笑顔を向けた


「春の話、聞いてくれる?」


バチッ、バチッと大きな火花に脅されて
二人は青ざめながら同時に頷いた


_
< 222 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop