空の姫と海の王子
ま、また喋らしてもらえなかった……
じゃなくて、えっと、えっと
「なん「なんで蓮がここにいる、お前には任務があっただろう」
「だか「あんな簡単な任務なんて5分あれば終わるに決まってるじゃーん。それより、話を逸らさないでよね」
「ちょっ「お前には後で話そうと思ってたからな」
春の声を遮りながら淡々と会話する蓮と葵は
春の体が怒りで震えているのに気付いていない
「いい加減に」とにかく、その子がパートナーだなんていきなり言われても認められないなあ」
「……だか「認める、認めないの問題じゃない。もう決まった事だ」
震える体にパチパチと青い火花が纏い出し
食堂にいたメンバーが明らかに動揺する
しかし、二人は気付かない
ぷちん、と何かが切れる音がした後に
大きな雷鳴が響き二人はやっと会話を止め
「………は、春?」
「…………やば」
顔から血の気が引いていく二人に
春はにっこりと笑顔を向けた
「春の話、聞いてくれる?」
バチッ、バチッと大きな火花に脅されて
二人は青ざめながら同時に頷いた
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