空の姫と海の王子


『はっ……ハル!?私の可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛『煩い、長い、分かったから黙って』


ミウに無表情で言われ
ショックを受けるサラだが
すぐに立ち直ってハルのいた布団をどかす

が、やっぱりハルはいない


あまりのショックに
石化してしまったサラを放置し
ナナとミウは溜め息をついた


「夢でも見てて勝手に移動したのよ。きっとカイトの所にいるわ。前にもこういうのあったし」

『いきなり布団の中にハルが入ってきたらカイト驚くだろうね』

「もう慣れてるんじゃないかしら」

『……お気の毒に』


眠っているハルに手を出すほど
カイトは飢えていないだろうが
それでも何か可哀想


ま、手出したら殺すけど


なんだかんだでハルが可愛い二人は
心の中でそんなことを考えていた


だけど……


ナナが本当に気になるのは
サラの聞いた¨能力者狩り¨


「みんな……」


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