空の姫と海の王子
「ほわっ!?」
急に腕を引っ張られて
ハルはカイトの胸に倒れ込んだ
ぽふっ
「かっ海斗っ!?///」
「ごめん」
ちょっとだけでいいから
そう言ってカイトは
ハルの肩に顔をうずめた
力強いカイトの腕の中で
真っ赤になっているハルは
いつもと様子の違うカイトに
少しだけ不安を感じた
「……カイト?どうしたの?」
「ハルは隙がありすぎ。男を見たらすぐ逃げろ。触られそうになったら感電死させろ」
「か……感電死って……」
「そんくらいしないと駄目」
カイトはそう言ってハルの額にキスをした
ボンっと更に顔を赤くするハルに
カイトは悪戯そうに舌を出した
「ハルは俺のだから。勝手に離れんなよ?つーか離さねえけど」
「っつう〜///しっ知ってるもん!!」
は……恥ずかしっ!!
カイトのバカーっ!!
……なんて
怖くて言えないけど……
「誰がバカだって?」
「……うっ嘘ですー!」
カイトに睨みつけられたハルは
スルリとカイトの腕から逃れ
速攻で部屋を出て行った
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