空の姫と海の王子
難しい顔して帰ってきて
部屋に引きこもったと思ったら
いきなり部屋が爆発して
俺達が来たときには
使用人達が震えながら
「かっカイト様がお部屋を破壊してるんですっ!!」
って泣き叫んで大変で
俺とウタとユラで止めて
カイトは普段こんな事しない
絶対何かあったに決まってて
どうしたんだよって聞いたら
ムスッとした顔で一言
「別に」
別に。じゃねえよ!!
別に。で部屋壊すなよ!!
そんな事から数日が経って
今日は人間界に行く日だってのに
こんなんで大丈夫なんか?
「……あー、バナナの皮踏みてえー」
「大丈夫じゃねええええっ!!訳分かんねえし!!もはやバナナの皮になっちま……え…よ?」
無表情で睨み付けられて
リクは自分がとんでもない事を
やらかしてしまった事に気付いた
Q1.この後はどうなる?
1.凍死
2.水死
3.瞬殺
4.「そっか、バナナの皮になればいいのか」
4とか有り得ねえ!!
多分1か……
じゃあなナナ、俺は少し先に
ゲートで待って「そっか、バナナの皮になればいいのか」
カイトはしみじみと言うと
そのまま部屋を出て行った
しばらく固まっていたリクは
へなりと床に座り込んだ
「……きっ……気持ちわりぃ……」
リクはナナの気持ちが少し分かった
_