◆~恋色模様~◆ .★*゚さくら模様゚*★.
◆桃花と翔太◆
「桃花ぁ~(呆)」
「んぁ? しょーた。
むぐ……ん……何?」
「何?
じゃなくて、何そのドーナツの量」
「朝ごはん」
「……(汗)」
148㌢っていう小さな体のどこに入るのか、桃花が持ってきたらしいドーナツをドンドン口に含んでいく。
あ、バスケット1コ分のドーナツをペロリとたいらげ、次のバスケットに入ろうとしてる女のコは小田桃花(オダモモカ)。
148㌢って小さな身体に似合わないこの食欲。
なんなんだ?
怪物か?
おかしいだろ?
なんてツッコミどころが満載だ。
でも、このツッコミどころ満載の桃花にホレてんのはこのオレ堤翔太(ツツミショウタ)だったりする。
「翔太も食べる~?」
ゆる~い言葉とゆる~い笑顔でオレに1つドーナツを差し出す。
「どーも」
この笑顔にオレは弱い……んだろうな。
心の中では可愛いって思っちまうんだから。