◆~恋色模様~◆ .★*゚さくら模様゚*★.
なんてゆーか修羅場(?)みたいなオレらの空気に、さっきのウェイターが入ってきてケーキを置いていく。
「こちらフォンダンショコラとチーズケーキとウーロン茶になります」
「わぁーっい♪
いっただきまーす♪♪」
雅さんなんて気にしてないみたいで、ケーキをパクつく。
その食べる勢いってばスゲーのなんのって。
オレが桃花の知らない女の人と喋ってても眼中に無いのな。
気にしてもらえなくて寂しいといえば寂しい……。
あ。
「…桃花、口のとこついてる」
紙ナプキンで桃花の口についてるケーキを取る。
すると食べる手が止まる……と思いきや
「ぁ…りがと」
とだけ言って食べ続ける。
「…じゃ、翔太あたし行くわ」
「え? はい」
「あ、今度みんなで会おうよ」
「連絡して下さい。
雅さんオレのメアド知ってますよね?」
「うん。 また連絡する」
雅さんは桃花にニコって笑いかけて店を出ていく。
後ろについてた人もオレと桃花にペコッと頭を下げて、雅さんに着いていった。