◆~恋色模様~◆ .★*゚さくら模様゚*★.
まさか雅さんに会うとは。
あ、雅さんってゆーのは宮内雅さんっていって、まぁ先輩っちゃ先輩なんだけど、詳しく言えばオレの中学時代の先輩の彼女。
歳はオレの1個上。
確か1番最近会ったときは高校でテニス部のマネージャーしてるとか聞いた。
あー中学んときのヤツらに会いたくなってきたー
頭でボケーっと考えてふと我にかえると、オレの目の前には桃花の腹の中におさまったのだろうケーキ皿が大量につまれている。
いつものことだけどスゲーな、おい。
「美味い?」
「うーん…」
あれ?
桃花がこんな反応するなんて珍しくねー?
いつもは美味いとか美味くないとかハッキリ言うのに。
「なんかあんまり味わかんないの…」
食べかけのモンブランを見ながら話す桃花。
桃花の食べかけのモンブランをひょいっと奪って食べてみる。
あれ?
勝手に食べたのに桃花怒んねーや。
「…普通に美味しいけど?」
「そうかな?」
首を傾げて桃花が一口食べる。
「ど?」
「うん。 美味しい♪ なんだろ?
桃花の舌おかしいのかな?」
「口ん中甘すぎてわかんなくなったんじゃねー?」
「今までそんなことなかったのになぁ……
まぁいいや、そういうことで!
ってか翔太、桃花のモンブラン食べたぁ~っ」
「えぇ~っ?」
今更かよ!
でもま、その方が桃花らしいけど。