◆~恋色模様~◆ .★*゚なみだ模様゚*★.
泣きながらも頭が回ってないわけじゃないから、
どこ行くんだろう?
って思いながら引っ張られていると、蒼くんが私を連れてきたのは図書室だった。
鍵を開けて、中に入る。
蒼くんに引かれ図書室の奥に入る。
図書室の奥には机が1つと椅子が3つ。
その椅子の1つに蒼くんが座る。
背筋がピンと伸びていて、やっぱり綺麗で。
私はまた、泣きたくなったんだ。
「どうした?」
少し口調はよくないけど、私を心配そうに見ている。
「あ、別に話したくないならいいんだけど」
優しいね。
蒼くんは。
優しくなさそうで、優しい。
だからまた、胸がきゅぅんってなって。
私は泣いてしまうんだ。
「柏木さん?」
「あの…ね?
……聞いて、くれる?」
「うん」
こんなにも心配してくれてるんだもの。
言わない方がおかしいよね。