◆~恋色模様~◆ .★*゚なみだ模様゚*★.
「柏木さん碧のこと苦手じゃない?」
「え?」
「いや、柏木さん大人しいからあんなうるせーヤツに話しかけられて大丈夫なのかなーって」
「えっと……碧くんは、いい人だと思います。
明るくて…いつも笑ってて……クラスの中心みたいな。
……だけど……私、人と喋るの上手く無いから…逆に…………心配…」
「ふぅん」
呆れた、かな?
でも私話すの上手くないから、心配なの。
汐月ちゃんだってその内私に呆れて、離れていっちゃうんじゃないかって、すごく、すごく不安なの。
昇降口までくると汐月ちゃんが待っててくれた。
そうだ、追いかけるって言ったのに。
「汐月ちゃんっ、ごめんね…待たせて」
「へーき、帰ろ」
「うんっあ、あの、蒼くんっえっと…」
バイバイって言おうか言わまいか迷っていると、蒼くんの方が先に
「バイバイ」
って声をかけてくれる。
「っ!バイバイッ(ニコ)」
嬉しくて思わず声が大きくなっちゃった~
変なヤツって思われたかな?