Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
「紅実ね、お姉ちゃんに言ったんだー
啓人兄ちゃんとは結婚しないの?って
そしたらね・・・
おウチの事情、っていうのがあって、
啓人兄ちゃんを好きになっちゃいけないし、
結婚できないってゆーの。
紅実のママは、
大好きな人が出来て、
その人を守りたいって、思ったら、
その時が、結婚する時なんだよ、
っていつも言われてるの。
啓人兄ちゃんは、毬子お姉ちゃんを守りたくなかったの?」
そうだ…紅実ちゃんのいうとおりなんだ
子供だって
そう思うに決まってる
「・・・・そうだね・・・・」
こんな小さな子にまで、俺を心配していてくれる。
「・・・お兄ちゃんは
警官のくせに、弱虫なところがあるんだ!
大人なのに!!」
本当に、そうだと、思いながら、紅実ちゃんを見つめた
「啓人兄ちゃん、これ・・・」
紅実ちゃんが制服のポケットから、
金のモチーフに白い薔薇がついた髪飾りを出し、
俺の手のひらに置いた。