Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
田中さんの運転する車のうしろの座席、
俺と毬子は、ずっと手を握り合っていた。
家の玄関の前に車が着くと、
田中さんが、後ろのドアを開けてくれた。
俺が先に降り、毬子の手を取り、車から降ろした。
玄関の扉を、待っていた林さんが開けてくれた。
中に入り、リビングへと、二人入っていった。
リビングのソファーに、晃一さんが座って新聞を読んでいた。
「お兄さま、なんだか、その姿、お父さまみたいよ」
「ははっ、そうか?
やぁ、啓人くん、退院おめでとう」
「ありがとうございます」
「啓人さん、座って、今、お茶淹れてくるわね」
お手伝いの林さんと共に、毬子は奥のキッチンに向かった。