Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)

「啓人っ、支度終わったの?」



鏡の前に座っていた毬子は、
鏡ごしに俺の姿を捉えると、くるりと向きを変え、俺に笑顔を向けた。



「あぁ、・・・・キレイだよ、毬子・・・」



毬子の傍に寄り、見つめながら言った。。



胸元が大きく開いたフレンチスリーブの純白のドレス。



肘まであるサテンの手袋。



紅実ちゃんから、
預かった白薔薇のバレッタは、
チョーカーに形を変え、毬子の首元に。



髪をゆるいアップにし、そのまわりは、生花の薔薇とベール。



お辞儀をしたら、皆に見えるんじゃないかと、
心配になるドレスだが、
毬子は、これが気に入ったから、と選んだ。



胸元と裾全体にラインストーンと
薔薇の刺繍が散りばめられて、すごくよく似合っている。




「ホントにキレイだよ・・・今すぐ、ベッド行きたい・・・」




毬子の耳元でささやいた。




「・・・・っ///」



途端に真っ赤になる毬子。




立っていた俺のタキシードの袖をクイッとひっぱり、
顔を近づけさせると・・・




「・・・・あ・と・で・・・」




ゆっくり小さく呟いて。










< 148 / 201 >

この作品をシェア

pagetop