Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
相棒
「ホントに久しぶりだなぁ!」
個室タイプの居酒屋ので、繰り返しこの言葉をコイツは言う。
「お前だって、事務所忙しいんだろ?」
「まぁな~、新米だから、扱き使われる身だよ。」
新米といっても、司法試験をたった3度でクリアしたコイツ、川井智哉。
今、智哉は、親父さんの知り合いの弁護士事務所で働いている。
智哉とは、同じ大学の法学部で4年間学んだ。
部活も同じ剣道部だったし、一番気が合うヤツだ。
たまにこうやって2人で飲みに出かける。
最近は、智哉の仕事が忙しかったから、行けてなかった。
「いいじゃん、何年後かには、引く手あまたの川井大先生だぜ!
今のうちに、せいぜい扱き使われてろ!」
「お前だって、未来は海外飛び回る商社マンの予定だったのによ、
もったいないぜ」
「それは、もう過去の話だから、いいんだって。
今は、市民の安全を守る仕事だぜ!
お前より社会貢献してると思うぜ、はははっ」
そう、俺は、大学卒業後、商社へ就職はしたが、
一年勤め、きっぱり辞めて、警察学校へ入った。