Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
「智哉、親父さん、元気か?」
「おお、相変わらず、早く一人前になれ、ってウルサイよ、ったくっ」
「最近、弁護士会のドンとかって雑誌とかにも出てるらしいじゃん、
すげーよな。」
「おお、コレだろっ!」
ビジネスバックの中から、A4サイズの雑誌を出し、
机の上に置いた。
「ったくよー、親父の事務所に呼び出されたから、行ってみたら、
コレだよ!」
俺は、雑誌を手に取り、付箋が付けてあるページを開いた。
ご丁寧に付箋付けてあるのが、あの親父さんらしい。
「おい! お前まで載ってんじゃん!!
すげー!《イケメン息子も敏腕弁護士》だってよ!」
確かに、智哉は、男の俺から見てもイケメンだから、雑誌に載ってもサマになる。
大学時代も、かなり告られてたからなぁー
ファンが増えるだろうな。
「やめてくれよー
この雑誌のおかげで、取引先の人たちからからかわれて、こっちも困るんだって!
参ったよ、ったく・・・」
左手で、自分の髪をクシャクシャと触る智哉。
コイツがこれをやる時は、マジで困ってる時だ。
「お前、今、付き合ってるコいるのか?」
さりげなく、智哉に聞いてみた。
「んー、今はいないな。 美菜とは、去年別れたきりだし。
ちょっと今は、誰かと付き合う気にならんから。」
確かに、智哉は、今、大事な時期だしな。
「それより、お前はどうなんだよ!」