Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
「それなら、その兄貴が本格的に調べれば、犯人の1人や2人、
すぐわかるんじゃねーの?」
残っていたビールを一気に飲み干し、イラッとしながら
智哉が答えた。
「ただ、彼女は、以前のこともあるから、
家には、心配かけたくないそうなんだよ」
「啓人、お前はどう思うんだ?」
そう、俺も実際迷っている・・・
「下手に上に話を持っていけば、
彼女の兄貴の耳にすぐ届くだろうし、
兄貴に知られたくないっていう彼女の思いも尊重したいし・・・」
「お前、マジで惚れたんだろ?」
煙草の煙の向こうからニヤリとこちらを見て、いう智哉。
コイツには、かなわん。何でもお見通しだ。
「わりィかよっ! マジだよっ!」
そんな時、俺のケータイの着信音が鳴った。
彼女からのメールだった。