Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
「啓人さん、 迷惑じゃなかったですか?ゴメンなさいね」
首をこちらに傾けながら、彼女は言った。
「いや、こちらこそお言葉に甘えてしまって…」
「今回のこと、田中さんには全て話してありますので…
ね、田中さん。」
静かにバックミラー越しの運転席の紳士に語りかけた。
「ええ、私も、お嬢様をお守りする一員ですから」
「田中さんったらっ」
車中、
田中さんと話す彼女は、穏やかな笑顔と安心しきった様子で…
多分、小さな頃から信頼しきっているんだろうと
短い付き合いの俺でもすぐわかる。
そんな穏やかな車中の時間もすぐに終わってしまった。