Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)

「田中さん、このまま、啓人さんを送ってあげてね」

「あっ、そんな、大丈夫ですよ、
すぐ近くですから」


「今日くらいは、遠慮しないで下さいね」


またしても、上目遣いの黒い瞳。


絶対に彼女は、天然の小悪魔だよ。


惚れない方がおかしいよな…


「わかりました。
じゃあ、お休みなさい。
田中さん宜しくお願いします。」



俺のアパートに着くまで、田中さんは彼女の生い立ちや彼女の兄のこと両親のこと簡単に教えてくれた。


俺のアパートに到着し、
車から降りて運転席の田中さんにお礼を言おうとしたら…


「神田様、お嬢様は、本当にあなたを頼りにしています。
私からもどうか宜しくお願いします。」


と、深々と頭を下げられた。


「田中さん、頭をあげて下さい。
俺も出来る限り毬子さんを守りますので。
それから、
田中さん、"啓人"でいいですヨ。
それと、
俺の連絡先です。」


田中さんに
めったに渡すことがない名刺を渡した。


名刺を受け取った田中さんのセダンは静かに去っていった。





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