Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
君が消えた…
はぁ~…
今日は、何だか朝からツイてない…
アパートを出た時、
携帯は忘れて取りに戻るわ、
急いでるのに大家さんが来て、
修繕費の集金と言われたけど持ち合わせがないわ、
交番までの近道の公園で、近所の子供たちが遊んでいたボールが後頭部に直撃だし、
まだ、他に何かありそうだよ、全く…
そろそろ紅実ちゃんたちが下校の頃かと思い、
交番の前に立ったが、
もうすでに夏休みに入っていたことを思い出した。
「啓人兄ちゃん!」
聞き覚えのある声が、
俺の左側から聞こえた。
麦わら帽子を被り、
ピンクのビニールバックを持ち、
少し濡れた髪の紅実ちゃんだった。
「お~ 紅実ちゃん、
もしかしてプールの帰りかな?」
「うん! お昼から学校のプール使えるから夏休みは、頑張って行くの!
25m絶対泳げるようになるからね!」
「お~っ 頑張れよっ!」
紅実ちゃんの目線まで膝を曲げ、両手で握りこぶしを作り、励ました。
「これから、毬子お姉ちゃんと会うんだよ。
あのコンビニで待ち合わせてるの」
交番の前の道路の向こう側のコンビニを指した。
「そっか、
気をつけて道路渡るんだよ」
「じゃーねー」
手をふりながら横断歩道を渡って行った。
正直…
羨ましいな…