Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)

一度コール音が鳴ってすぐ電話の向こうの主は出た。


『啓人さんっ!!』


電話口向こうの人は、田中さんだった。


しかも、かなり慌てていた。


「田中さん、どうされました?!」


『啓人さん! 毬子お嬢様がっ!!』


田中さんの声で、ただ事ではない、と緊張感が全身を突き抜けた。


「田中さん! 落ち着いて下さい! 
今どこに?!」


『お嬢様の大学の西門です! 
私が、大学の中までお迎えしに行けばこんなことにはっ……』


いつも冷静な田中さんが、かなりの動揺していた。


「田中さん、そこを動かないで下さい。
今からそちらに行きます!詳しいことはそちらで!」


「先輩!緊急事態なので
バイク借りますっ!!
詳しいことは、また報告しますっ!!」


交番の敷地に停めてある50ccの単車に飛び乗り、大学まで急いだ。


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