Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
「じゃぁ、落し物として預かるから、手続きさせてもらっても良いかな?」
白いケースを受け取り
女の子を
交番の中へと促した
「えーっと、お名前聞いても良いかな?」
「いちかわくみです。」
「では、くみちゃん。ここに座って。」
スチールの椅子をくみちゃんに差出し
ランドセルを降ろしたので
それを受け取り
くみちゃんが椅子に座り
彼女が落ち着くのを待った
俺がひとつひとつ質問をしていくと
ゆっくりはっきりと
くみちゃんは答えた
「では、紅実ちゃん、落し物を届けてくれてありがとう。
お母さんには、交番に落し物を届けていたから、遅れたことを
ちゃんと伝えてね」
「うん、わかった。おにいちゃん。
お兄ちゃんの名前なんてゆうの?」
「お兄ちゃんは
神田啓人(カンダヒロト)だよ。ヨロシクね
今日は本当にありがとう。気をつけて帰るんだよ」
「うん、わかった。ばいばい」
「バイバイ」
紅実ちゃんは、交番を出ると、
足早に駆け出していった。