Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
晃一さんに、以前ストーカーした男の住所を聞き、
俺たちなりに調べることを伝えた。
その日は他の先輩の夜勤を代わりに勤務して、
雑用を片付けて、智哉に連絡を入れた。
『なんだよっ! まだ6時だぜっ!』
電話口の智哉は、かなり怒り気味だ。
「早起きは三文の徳っていうだろ?
着替えて駅前のシルバーポットで待ってろよ!
俺も一旦帰ってから行くからな」
しようがねぇな~と電話口から聞こえたが、
そのまま切ってアパートへ戻った。
そして、シャワーを浴びて、着替えてシルバーポットへ向かった。
盛川悟 23歳 IT企業社員。
両親は高校の時、離婚。
兄は父親に、悟は母親にひきとられた。
母親は現在、静岡に健在。
父親は3年前に死亡。兄の所在は不明。
晃一さんによると、
盛川は、この2~3日会社を休んでいるらしい。
晃一さんに教えてもらった盛川のメモを見ながら、BLTサンドをパクついた。
「啓人、よくそんなデカいサンドイッチ食えるな~」
「お前こそ、コーヒーだけで大丈夫なのか?」
「ん~ 昨日、弁護士関係の人たちとの接待だったから、
ちょっと今日はあんまり食欲ねぇから・・・」
「そうか、朝からわりィ。だけど、あんま、無理すんなヨ。」
「あぁ、それよりこの盛川、会社も休んでるんだろ?
アパートなんかにいるか?」
「そうだな、あまり期待はしない方がいいかもな・・・」
俺が気に入っているメープルティーをゆっくりと味わう間もなく、
俺たちはカフェを後にした。