Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)

シュークリームを食べ終えた時、彼女が言った。


「啓人さん、ちょっと外へ出てみませんか? 
木陰を選んでお散歩すれば、体に負担はない、
って先生も言ってましたから。」


日差しが弱くなってきた夕方、
車椅子に乗せられ、後ろから彼女が押して、
少しの間、外へ出ることになった。



病院の裏庭に噴水があり、そこまでゆっくりと連れて行ってくれた。


少し風が出てきて、ちょうどいい夕涼みの時間になった。


彼女は、俺と出会ったいきさつを少しずつ話してくれた。


紅実ちゃんという小学生の女の子とも、
俺は仲良くしていたそうで、
彼女も、事件の時、軽い怪我をしたため、自宅で療養しているそうだ。
良くなったら、連れてくる、と約束をした。


「啓人さん、私は、啓人さんにたくさん助けてもらったから、
出来る限りのお手伝いさせてくださいね」


「ありがとう」


今は、こう答えるしかなかった。





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