Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
「では、古川教授 また来週、よろしくお願いします。失礼します。」
「あぁ、気をつけて帰るように」
教授は楽譜を片付けながら、眼だけは、私の方をチラリと向け片手をあげた。
そして、私は、防音完備されたレッスン室の重厚なドアをバタンと閉めた。
右手には、大切なバイオリン、
左肩には、今日のレッスンの楽譜や研究生の仲間に渡すノートが数冊、
女の子の必需品であるメイクポーチや
1日2Lは飲むことを目標にしているミネラルウォーター2本、
携帯用ヘアアイロン等などが入ったトートバックをかけ、
そして、手には、親友の奈々子と莉紗子に渡す遠征土産を持って
待ち合わせである大学の入り口の桜並木のベンチに向かった。