Police Love Story~君を守りたい~(加筆修正完了!)
気持ち 毬子side
「おじい様、私は、啓人さんに何をしてあげられるのでしょう?
無理に記憶を戻す手助けなどするのも…」
おじい様の月命日、おじい様のお墓で、私の胸の内を打ち明けた。
「いつも元気で、頼りになって、
前向きな啓人さんに戻ってほしい・・・
おじい様、力を貸してください」
しばらく、おじい様のお墓の前にいたら、
カツカツと、男の人らしき足音が聞こえた。
「毬子、やっぱりここだったか・・・」
「お兄さま!」
「朝から、出かけたきりだと、田中さんが言ってたからな。
あんなこともあるから、
田中さんと行動しろって言ったはずだろ?」
「ごめんなさい。 これから、気をつけます」
「毬子、家に帰ったら、大事な話がある」
「何?大事な話って?」
「帰って、ゆっくり話そう」
「わかりました。」
お兄さまとともに、田中さんの運転する車で家路を急いだ。