顔のない恋
私は結局最後までお父さんと向き合うことが出来ず、言葉を交わすことはなかった

でも、せめて今まで育ててくれたお礼と、
ずっと聞けずにいたことを手紙に書いてテーブルの上に置いてきた


別にそれで何かが変わるとか、返事がもらいたかったとか、そんなことは全く考えていなかった…

ただどんな事があっても私がお父さんと親子であるということは変わることはない
ならば、僅かでも私の想いを伝えよう…
それだけだった

なのに……

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