顔のない恋
私とお母さんは、お母さんの仕事場の近くの小さなアパートに、お姉ちゃんは会社の寮に空きが出たため、そこへ住むことになった


そのお姉ちゃんが私達が家を出た後、荷物を取りに行った時
目についたゴミ箱に『お父さんへ』と書かれた封の切られていない私からの手紙が、グシャグシャになって捨てられていたのを見たと聞いた。


欲しかった答えは、ゴミ箱へと消えた…

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