顔のない恋
胸が熱くなった…

嬉しかった…


そして、驚いた
見た目と違って、正義感が強いことに…

なんて思いやりのある人なのだろう…と



私の隣の自分の席に戻ってきたケイタは、
ドカッと椅子に腰を下ろすと、大きな溜め息をつき、私をチラッと見て

「ワリィ…、でしゃばり過ぎた」

髪を掻き上げながら
ボソッと言った。

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