顔のない恋
「やべっ、チョー恥ずかしくなってきた!」

俯いて髪をグシャグシャと弄るケイタ。


顔は見えないけど、耳が真っ赤で、照れまくっているのが分かる。


ケイタが私と同じ気持ちを持ってくれていた…。


嬉しい……


思わず溢れてきそうになる涙をグッと堪え

「ケイタ…、その返事
今すぐしてもいい?」

俯き加減で、視線だけをケイタに向けて言う。

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