顔のない恋
帰り道、冷たい夜風が頬に当たり、吐く息も白く

寒さを一層引き立たせている中、


ケイタからなのか、自分なのか分からないが、

手袋越しに繋がれた手から溢れ出す熱が、体を心地良い温かさで包み込んでいた…。



ケイタと付き合うことになった私は、真っ先にケンジに報告した。

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