-そら-
 嬉しかった。何でだろう。

 その子は、つかさという子で、私の席のすぐ後。
すぐ、仲良くなった。
 つかさちゃんは、私にとって、中学に入ってからの初めての友達だった。

 つかさちゃんと話していると楽しくて、おもしろくて、最高の友達と思えた。
すると、私の席の所に、一人女の子がやってきた。その子は、菜摘ちゃんだ。

 私は、菜摘ちゃんと仲良くなり、呼び捨てで呼び合うようになった。
菜摘ちゃんのおかげもあり、クラス全員と話せるようになったのは、5月に入った
頃だった。しだいに、他のクラスの子とも仲良くなってきた頃、私は、昼休み、
2組の教室に向った。もちろん、澪ちゃんに会いに♪

 「れ~いちゃん♪」
相変わらず、澪は不機嫌そうだ。
教室のドアの前で立ち話をしていると、誰かに何か言われたように気がした。
でも、気のせいだと思い、話の続きをしようと思ったとき、後ろの方で、

 「お前邪魔!」
って言われたような気がして、後ろを振り返りながら、「ごめんなさい」と
言った。澪ちゃんが、
「おぉ、翔くん!」
って言った。その翔くんとか言う奴に、
 「お前、背でかっ!邪魔なんだよ!!」
って言われて、私は、キレた。
 「はぁ!?お前がチビなだけだろ!」

 
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