いぢわる王子とお姫様ッ!?
萌はいつもの調子で挨拶をしている。
そんな姿を横目に見ながら、龍へと視線を移した。
すると、龍もこっちを見ていたらしく・・・。


小さい声で、囁いた。


「何見てんの?」


その声は、すごく色っぽくて・・・。
不覚にも頬が紅潮してしまった。


「あれ、花恋さん?顔赤いよ?大丈夫?」


ほうっと惚けていると、龍はいつの間にか王子キャラに戻っていた。


「・・・。」


誰のせいだと思ってんのーッ!?


「花恋、龍の変わりっぷりに驚いてんね~」
「えッ」


萌があたしの頬をツンッと突いて、ニコッと笑った。
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