学び人夏週間
「私も付き合うよ。自分の仕事しながらでも採点くらいは手伝ってあげる」
せっかくの私の好意を、重森が不満だとでもいうようにこぼす。
「えー、採点だけ?」
「当たり前でしょ。課題の分、しっかり学びな」
「えー、終わらねーよ」
なんて言っていた彼も、10時を過ぎには今日の課題をクリアすることができた。
松野も重森も、最後のほうはとても眠そうにしていた。
重森が眠気に負けて白目を剥いている顔を、松野がこっそり携帯で撮影していたのは内緒だ。
あの画像がこれからどう活用されるのか、気になるところではある。
「今日も一日、お疲れさまでした」
「お疲れさまでした!」
ミーティングでは松野の行動やその原因を話せる範囲で報告し、長い長い5日目の業務が終わる。
天気予報によると、明日の天気は快晴。
バーベキュー、キャンプファイヤー、花火は、全て明日行うことになった。
今日が大変だった分、明日は楽しい一日になりますように。
部屋に戻って布団に飛び込むなり、私はすぐに眠りに落ちた。