赤の国と青の国


しかし、彼女の力を持ってしても、その電波の解明は容易ではありませんでした。

少女は来る日も来る日も、謎の電波と向き合っていました。

そうして何ヶ月か過ぎた時、少女はふとある事に気付きました。

その電波には何の悪意も攻撃性も感じられない。 むしろ、友好的ですらある…。

そして少女は感じていました。

この電波と同じ感じのするものを、私は知っている。


何…


何だったかしら…



少女は、思い出しました。
それは、少女が幼い頃、少女のひいおばあさんが歌ってくれた、子守歌でした。

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