赤の国と青の国
メッセージを読んだ少女はとても驚き、戸惑いました。
赤の国の人々。
少女にとって、彼らは敵以外の何者でもありませんでした。
守りに徹してきた青の国にとって、赤の国を受け入れる事は 即ち 死を意味していたのです。
少女は思いました。
赤の国の人が私たちの事を知ってどうなると言うの?
それで 彼らが戦いを止めるとでも?!
戦いを…止める…?
シェルターの…無い国…?
それは少女が考えた事もない世界でした。