赤の国と青の国
やがて、遠くの空が赤紫色に染まり始めました。
「なんて綺麗な空なの!!」
少女は思わず声に出しました。
こんな綺麗な空があるなんて、想像したことも無かったわ・・・。
少女は、思いました。
自分は、なんてちっぽけな世界にいたのだろう、と。
そして太陽がその姿を見せるころには、少女は碧の森の入り口に辿り着いていました。
少女は胸の高鳴りを抑えることが出来ませんでした。
もうすぐ、もうすぐ 会えるんだわ!!
でも、この森の一体どこにいるのかしら・・・。
それに、私は彼の姿を知らない・・・。
森には霧がかかっていて、視界が遮られていました。
少女はだんだん不安になってきました。
私は、彼のもとへ辿り着けるの?!