赤の国と青の国
その時です。
霧の向こうから、赤い炎のようなものがこちらへ向かって来るのが見えました。
あれは・・・、何?
少女はじっと目を凝らしました。
その赤いものの姿がだんだん大きくなってきた時、少女は思わず駆け出していました。
「あなたなのね?!」
少女の前には、燃えるような赤色の髪の少年が立っていました。
「やっと・・・・会えた!」
少年の前には、海のような青色の髪の少女がいました。
二人はどちらからともなく歩み寄り、そして手を取り合いました。
「話したいことが、沢山ある。」
「私も・・・!」