赤の国と青の国
戦いを!
赤の国の少年が消息を絶ってから、三年が過ぎようとしていました。
国民の青の国に対する怒りは、もはや抑えることが出来なくなっていました。
青の国と戦いを! 青の国と戦いを!
人々は口々に叫びました。
そして、赤の国の王は決心しました。
青の国の連中を、あのシェルターから引きずり出す。 直接対決を挑む。
国王は、青の国の国王に向けて、文書を送りました。
“決着をつける時が来た。いつまでも逃げているのは卑怯者のする事だ。 そのシェルターから出て、正々堂々 我々と戦うのだ!”