赤の国と青の国
赤の国の国王の文書を読んだ青の国の国王は、怒りに震えました。
元はと言えば、赤の国から送られた謎の電波が引き起こした不祥事ではないか。
戦いを挑むべきは我々の方だ。
青の国の人々の中にも、国外追放を余儀なくされた国王の娘を哀れむ者が数多くいました。
悪いのは、赤の国の方だ。
戦いはいつも赤の国から始まっているのだ。
もう、黙ってはいられない。
赤の国との戦いに、今こそ決着を着けるのだ!
国民の中に、今までに無い闘争心が湧き上がっていました。
赤の国と戦いを! 赤の国と戦いを!
二つの国は、ついに 直接対決の時を迎えようとしていました。