【連作】そらにかなでし〜平安朝禁断恋草紙①〜
「一の姫様があんまり愛らしくていらっしゃるので、それで、見とれてらっしゃるのでしょう?」
ますます、頬を膨らませて、姫がそう言うので、一の君は、たいそう驚かれて、
「香月姫、なぜ、そうおっしゃるのです」
と、慌てておっしゃいました。
その物柔らかいかんばせを、紅色が、染めていきます。
ますます、頬を膨らませて、姫がそう言うので、一の君は、たいそう驚かれて、
「香月姫、なぜ、そうおっしゃるのです」
と、慌てておっしゃいました。
その物柔らかいかんばせを、紅色が、染めていきます。