【連作】そらにかなでし〜平安朝禁断恋草紙①〜
「私も、ですか」
金銀の蒔絵のはいった貝道具の八角箱を手にした一の姫に、一の君はおたずねになりました。
一の姫は、答えて、おっしゃいます。
「一の君は、貝合わせの名人ですもの。いらしてくれれば、私も、張り合いがあるというものですわ。ですから、ね、ご一緒に。よろしいでしょう?」
金銀の蒔絵のはいった貝道具の八角箱を手にした一の姫に、一の君はおたずねになりました。
一の姫は、答えて、おっしゃいます。
「一の君は、貝合わせの名人ですもの。いらしてくれれば、私も、張り合いがあるというものですわ。ですから、ね、ご一緒に。よろしいでしょう?」