夏ひととき-ボールを追った、あたし達の恋-
そういった後、先輩は走り去って行ってしまった。
「あんた、何したのよ?」
「は?」
「先輩に何したのよ?!」
…あんなにおびえて、
なにも無いわけがないじゃん!!
「あいつ?
うーん…何したかな~…?
あっ!そうだ。」
……?!
「奴の彼氏をボコボコにしたかな?
たしか近くにいたな…」
「…さ、さっ、サイテー!!」
走り出すあたし。
でもそれを奴が逃がすわけない…
よね。
………え?
来ない?
来ない!!
やったァ!!!
逃げた逃げた!
…その時、あたしのケータイがなった。