Seed of future 未来戦記
「うゔ……。俺が死んだら絶対呪っでやるぅぅぅ」
鼻を噛みながら声を出す楓。
「大丈夫だ。その時は俺が楓より先に死ぬから。」
ぐっと親指を立てるレイジ。
「なら、今すぐ死んでぐれぇぇ。そうい゙や、さっきなんでニヤニヤしてだんだ?」
「ああ。それは、今日の地獄の話を思い出して笑っていたのさ。」
「アハハ。あの時のレイジは確かにうけたな。」
「俺かよ。」
「ああ。おまえだ。あん時は馬鹿だなって思ったよ。」
「は?ま、まさか……。楓まで地獄があると思ってんのか?」
「ああ。実はな、俺の家にもそんな事が書かれたやつがあったんだ。」
「まじかよ。てゆう事は、楓。お前もあの馬鹿教師の先祖の息子か?」
「なんでそうなるんだよ! ほら、言ってたろ。救世主が三人現れたって。」
「そういや……そうだな。」
「で、その内の一人が俺の先祖だよ。」
「……。」
アホらし。
こいつも頭がおかしくなったか。
「帰るわ。」
そう言って立ち上がり、帰ろうとした瞬間。
「おい。ちょっと待てって……おわっ!」
山本が、俺を追いかけようと立った時。バランスを崩し、俺にぶつかった。
そして、ここで俺の記憶は途絶え、ここから始まっていくのだった。
〜Next〜二話 一本の道