エ-スとマネ-ジャ-
「リフティングしてよ」
「…おぅ」




あたしは地面に座り込んで、



雄和の姿を眺める。





奇麗にボールを蹴る雄和が愛しい。



「南」
「ん?」
「蹴り合いしよっか」
「え…うん」





あたしは立ち上がって、



雄和の蹴るボールを止めた。




「なかなか上手じゃん」
「バカにしないでよねぇ」




凄く幸せだった。



2人で蹴り合いしてる…。
こんなに嬉しいことなんてないよ。





あたしはボールを止めた。




「南?」
「…雄和」
「ん?」
「ごめんねぇ…試合日」
「…。」
「ずっと謝りたかった」
「うん」




あたしはボールを持ち上げた。



「あたし…ゆう」
「南!…もしここからシュート決めたら付き合えよ」
「…雄和」
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