エ-スとマネ-ジャ-
あたしはずっと見てきた。




いつも1人残って練習してること。




人一倍サッカーを愛してること。



「なに1人でニヤニヤしてるの??」
「…先輩っ」




キャプテンを務める先輩に笑われた。




「ニヤニヤなんてしてないですよぉ」
「俺の見間違いだったのかな」
「そ、そうですよ」
「いつも悪いね。俺たちの世話」
「いえ」
「マネ1人で頑張ってくれるね」
「…まぁ楽しいですし」
「楽しいか?」




あたしと先輩はベンチに腰掛けた。




ふと横から視線を感じ…



見てみると…




先輩と目が合った。



「どうかしました?」
「…俺南の横顔好きなんだよなぁ」
「え?」
「小さな告白みたいな」




先輩は笑って立ち上がった。




告白って…。



「ホントは南のすべてが愛しいよ」
「…先輩、あたし」
「雄和だろ?」
「え…//」

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